2008年12月30日火曜日

Sneak peek

 2008年も後1日でおしまい。 窯の調子も元に戻り どうにか軌道にのりはじめた。明日から2日ほど工房での仕事をお休みして 家の掃除や2009年にむかって 英気を養うつもり。 2009年が皆にとって良い年でありますように。

2008年12月28日日曜日

師走

 雪もすっかり溶け 気温も例年なみとなり ギシギシと立ち止まっていた歯車全開でプロジェクトの遅れを取り戻すべく 連日工房につめている。窯のrelayもとりかえたし 後は他の問題が新たに おきないことを願う。師走とは良く言ったもので 私も走っている。
 不思議な夢を見る。あまりそんな事には捕われない私が ちょっと気になっている。14年前、私の作品を気に入って購入してくれた人から 連絡がある。オレゴンの陶芸協会に問い合わせたらしく 年が明けたら訪ねて来てくれると。なつかしいカリフォルニアのアルケータの街から会いに来てくれる。夢といい なんだか不思議な一日だった。

2008年12月25日木曜日

ナナオサカキ氏宇宙へ

犬も歩けば  /ナナオサカキ/著 [本]


 非定住、無所有を唱えた鹿児島出身の詩人 ナナオサカキ氏 日本そして世界中の放浪の末 数々のすばらしい詩とスケッチを残し 12月23日宇宙へ旅立つ。85歳。ゲーリースナイダーやアレンギンズバーグとも友好関係があった。物欲にかられる時 嘆きのどん底でくじけそうになる時、彼の詩を何度も読んだ。 足に土 手に斧 目に花 耳に鳥 鼻に茸 口に微笑み 胸に歌 肌に汗 心に風 これで十分。 彼の詩集 犬も歩けばが欲しい。
 

2008年12月24日水曜日

モンタナ

 ずっと長時間出かけず 出たり入ったりしている私に 辟易している様子を見せるモンタナ嬢。家にいる間は私から離れようとしない。毛並みピッカピッカ。雪が溶け出して外はグチャグチャ状態。とけ出したから もう外へ行くのはやめた。ベチャベチャは嫌だ。この分だとクリスマスあけには工房での作業続行できそうだ。

2008年12月22日月曜日

26cm

 私のバートンのスノーボードシューズは靴の底から高さ26cmほどある。靴がすっぽり雪の中にのめり込む程の深い雪。またクリスマスイブに 新たな寒気団が 雪をもたらすかもとの予報。もう仕事の遅れが どうのこうのと言ってる場合じゃない。仕方ないものは 仕方ないとすっかり腹をくくった。モンタナも事の異常に気が付いたみたいで 外で雪と戯れている私を家の中から窓越しに見ている。雪を丸めて窓の方に投げたら驚いて窓の桟から飛びおりた。

見て 見てこの雪の深さ。


 昨日の車の写真と比べて下さい。深夜を過ぎてから降りはじめてもう車のタイヤなんか埋まってしまっている。ゴーグルにきょうはスノーボードシューズと完璧な態勢で 家から出たり入ったり。もう子供のころにかえった気分。小さい頃雪が降ると 朝早くから兄と探検とかいって、 いつもは入れない人のうちの庭先とか 畑とかおかまい無しに歩いた。道路も歩道も全部区別が付かなくなって 悪い事をしているって感覚がなくなる。ただ三歳下の妹はすぐ冷たいと 泣き出すからつれて行かなかった。ただ一度だけ 妹と2人で 薄暗い朝早く 家を出てすぐ三軒先の病院の外灯の所で 妹が懐中電灯を落とし 見る見る間に雪に埋もれて行く光景が瞼にやきついている。私にとってこの時が初めて 姉としての自覚を持った時なのではなかろうか。これ以上はあぶないと もっと行きたがる妹の手をむりやり引っ張って来た道をひきかえした。昔の事だからたいした防寒着もなくて 彼女の手が冷たかった事を思いだす。時はたちすっかり立場が逆転し 私の方が彼女に守られている。

2008年12月21日日曜日

update

        車道か歩道か見分けがつかない近所の4-WAYコーナー

         雪で覆われた私の車

 スノーボードのギアを身に付け セルウッドの街の中をお散歩。雪の上に2cm弱の氷の層が出来ていて歩くとギシギシと音をたてて表面が壊れ 柔らかい粉雪の層に足がのめり込む。シャベルを持ち出してスノーボードのランプを作ったらおもしろいだろうなーと 考えたがやめた。大事な手でも折ったら大変だと考え直す。

災難をもって良しとする

 18日に息子に送った 暖かい手袋と本二冊そして 自転車に乗る彼の防寒用にとスノーボードパンツの入ったパッケジーが行方不明になっている。領収書のトラッキング番号を調べてみると 彼の家のフロントポーチに次の日の朝10時28分に配達済みと出てくる。残念な事にポーチにおきっぱなしにされ、誰が持ち去ったようだ。悔しいやら残念やらでしばし、家の中をウロウロし 外の雪かきをし。気持ちを落ち着ける。するとなんだか まあーいいかと思えて来た。きっと本当に必要な人の手に渡り 今頃冷たい中 暖かくなって 本は売り飛ばし温かいスープでも飲めただろうと想像すると気持ちが楽になった。息子が気持ちは届いたからと 2人してそれぞれの想像話しをしてなんとなく 暖かな気持ちで電話を切った。

−6℃

 降り続いた雪はやんだが 夜が訪れるとともに 氷雨に変わり家の外はカチカチ状態である。場所に寄っては道路が閉鎖されている。温かいコーヒーを煎れニュースを見ながらの投稿。この中、不景気で路頭に迷っている人々がいると思うと胸が詰まる思いである。
 公共のバスや電車があるポートランドはこういう時こそ助かる。そしてそれをスムーズに使える様になった私 車の運転よりよく歩く様になって 肩のこりや腰痛は治った。しらずしらずのうちに運動しているという事だろう。車の修理屋さんから、ちゃんと食べているか?大丈夫か?と電話をもらう。近所の人々が年配の人の家を訪ねて食糧の確保とか,お隣さんのDaveなど雪かきをしてあげたりしている。明日は温度が上がるらしい。息子が住んでいるユージンは6℃ぐらいでこちらに比べたら天国らしい。工房での作業はおくれてるが、このお天気を理由に本を読む事が出来るという贅沢なくらしである。
 昨日バスの中でパペットティァのサマンサという若い女性と知りあいになった。やりたい事を見つけた若者のキラキラ輝く眼が大好き。今日は近くのコーヒー屋さんでバスの中で 終わらなかった話の続きをしようという約束がある。  

2008年12月20日土曜日

        雪の中でがんばるJAN。回りには誰もいない。

        5月に陶器市が開かれるコンベンションセンター近くの駅
 
 オレゴン州の首都のセーラムの大学に1年間留学していた学生さん105名を御迎えに行き空港まで送る。朝5時前に降り出した雪、粉雪は時間の経過と共に増えている。どうなるのかなーと血が騒ぐ。空港で仕事を終了した後 サタデイマーケットで 店を出しているJANを陣中見舞い。いつもは沢山の人と店で賑わっているのにガラガラ状態である。沢山の服を着込んで動きにくいとつぶやく彼女、今日が彼女にとって最後の日なので1時間ほど話し込む。バスでセルウッドまで戻り スーパーで少し食料品を買い込み 最悪の状態のために準備をする。これからどんどん温度が下がるとの天気予報にクッキーを焼いたり ポテトやお魚を必要異常に オーブンを使い料理している。暖房を使わず部屋の温度をあげようという、ケチケチ作戦である。 

2008年12月19日金曜日



 朝からいろんな人の知恵を借り 窯の問題点を探る。ソーラーの取り付け工事をした電気工事のPatが二時に工房に様子を見に来てくれるとのありがたい言葉。さっそく後2点の問題点を解決すべくジョージズまでバスとMAXを乗り継ぎでかける。Thermal coupling とFuseを求めまた工房へと思っている時に 友人のAnnaが救世主の様に現れ 車で工房に着く。Patがいろいろ調べてくれ新しい部品も取り付けてくれる。テスト中に温度が上昇するにあたりrelayが操作するのだがその音がすこしおかしいのではと やはり14年の月日で取り替えるべき部品のひとつがrelay(継電器)らしい。早速、昔タイル会社で一緒に働き 今はSkuttにいるPerryに電話をする。このSkuttは私の住んでいるセルウッドから近く、しかもPerryは御近所に住んでいる事もあり 部品を家まで届けてくれるという。皆が我が事の様に走り回ってくれる。しかも最大の幸運は早く温度の急上昇をその場で発見したことだろう。大変な被害になる所だった。1日や2日のロスはいつでも取り戻せる。何より皆の暖かい気持ちがうれしい。めげている場合ではない。私の回りにはいつでも手を差し出してくれる人々がいると今さらの様に感謝する。お礼にと私の作品を渡す。それは悪いとかえって恐縮する人たち。良い仕事をするぞと自分に強くいいきかせる。

2008年12月18日木曜日

災難

     MAXからバスに乗り換えするローズクォーター アリーナー前

 雪の中工房へ出かける。バスに乗っている間に雪も降りやみ寒さを感じない。工房の温度を上げようと窯をオンにし150Fにセットしたのだが コンピューターの操作がおかしいのか、温度の上がり方がはやすぎる。気がついた時には400Fまで上がっている。この忙しい時に窯の故障は 災難以外の何者でもない。仕方ないなーと原因を追及している。明日一番に次の3点をチェックしよう。1thermal coupling 2 control fuse 3 improper oparating voltage 3についてはソーラーに昨日工房の建物の電力1/3が変わった。専門家でないからよく分からないが そういう可能性もあるかもと思う。1と2に関しては簡単にチェックできるからさほど心配していない。それでもだめなら 修理やのMDに連絡して来てもらうしかない。この天候 その上 修理やさんは高いから嫌だなー。
 

2008年12月17日水曜日

パウエルブックストアー

            バスからMAXへ
 

           
  
  12時25分のバスでダウンタウンにあるパウエルブックへ出向く。工房はソーラーヘのきり替えで 午後2時までは電力が使えないとの知らせがあり ちょうどいいからとの本屋行き。外は雨まじりの雪で、それでも昨日より温度が高く 積もっていた雪も溶け出している。これで夕方から温度が下がり道路が凍るのかなーと思いながらバスに乗る。途中ホテルプロジェクトをまかされているデザイナーより電話がある。このお天気で工事の方も遅れていて搬入の日がおくれるとの事。そうかそうか 天災は私だけでなく他にも影響を与えている事を今さらの様に実感する。本屋で息子へのクリスマスプレゼントを含め9冊の本を購入。もちろん自分用にシモンヴェィユの Gravity and Grace, The need for roots, Francine du plessix grayの3冊は確保した。本屋でコーヒーを飲み、ストリートカー、 Max、そしてバスを乗り継ぎ 我が家に戻ったのが3時35分。バスを使う様になってから 身体を動かす事が苦にならない。雪だからといってじっとしてられないのだ。せっかく頂いたバスパスを 使わないと もったいないという貧乏性が単にでているだけかもしれないが。

2008年12月16日火曜日

大失敗

 バスで工房に出かけ 素焼きの終了した窯を開けた所 24本の壺のうち5本の底が焼きの途中で壊れてしまい その残骸がみえた。しっかり乾燥していないといけないから 8時間程低温にセットしたのだが それでも温度のあげ方が速すぎたようだ。寒気団のせいもあって乾きが遅い。この分だと泊まり覚悟で頑張らなければ いけないかも知れない。明日からの新たな天気予報次第では2ー3日ロスしてしまいそうなので 少し焦りぎみである。1月15日の30本の搬入まで30日あまり。天候だけは私が どんなにがんばっても どうしょうもないから出来るだけ工房につめて 部屋の温度を上げなければいけないのだろう。 

Faith is the indispensable condition.

 " In the eternal darkness, the crow, unabl to find any food, longed for light, and the earth was illuminated." シモンヴェィユのエセッイのなかにこのような エスキモーの神話がでてくる。本当に願う事はかなえられるという事なのだろう。本当に価値のある人間になるためには学問をする事から あらえる情況の中で注意力が発揮できるようになる。テストの結果や学位ではなく分からない事や知らないものに取り組むことから注意力が養われる。すなわち物の本質を人間の真の苦しみを見分ける事が出来る様になる。本当に価値ある人間の態度というのは 苦しんでいる人に出会った時に, " What are you going through ? "と問いかけられる事なんだと。
 大江健三郎氏の子供 光さんは 障害を持って生まれてきて その頃の事は大江氏の個人的な体験にも書かれているが、もしかしたら視力がないかもしれないと心配されていたそうだ。手伝いに来ていたあのすばらしい大江氏の母親にエスキモーの神話から 名前を付けようと話した所、それではカラスと命名しなさいと 断乎として言った逸話が私は大好きだ。彼女は公民館の図書室の本を 全部読んでしまったと言う息子をつれて 図書室におもむき、本棚から本を取り出し 何ページかを読みそれでは続きは何かと問題を出し、答えられないと あなた何の目的で本を読むのか?暇つぶしか、それとも忘れる能力を訓練しているのか?と聞いたという。私は大江氏が大好きなのだが それ以上に彼の母親はあこがれの人だ。ノーベル賞を貰いストックホルムへ行きますと言う報告に ウプサラの大学には行きますかと聞いたそうだ。ニルス ホーゲルソンの不思議な旅からの 内容を記憶していて50年以上経ったその時も テストしてきたとか。私もそういう母親になりたいと思う。

BUSH大統領

 Bush大統領のイラク訪問のさい 記者会見で靴を投げ付けられた映像が 繰り返し報道されている。上手にかわした彼の顔が さして悲痛でない。これ以上は無いという軽蔑のしるしだそうだ。しかも片足ではなく続けて もう片方もとんでいった。大統領交代が後二週間にせまってきた。8年間の任期の終わりが近く 彼の8年間の集大成がこの事件とは。オバマの方も大変だ。彼に関係はないといえ、空席になるイリノイ議席を州知事が 高額で取り引きしようとした事が発覚。どんぞこのアメリカ国民は呆然としているのではなかろうか。でもこういう報道は 経済の破綻とか失業率の増加と違って 暗さを感じない。馬鹿みたいとつぶやきそれぞれの日常に戻る様な気がする。

2008年12月15日月曜日

Public transportation


 工房へ出かけるぞと、外にでたものの道路が凍っているので 銀行とコーヒーと予定変更する。セルウッドから見えるフッド山の頂上のあたりも真っ白。スノーボードへ出かけようというお誘いも今、腕など負傷したら大変だとあきらめた。本当の所は行きたくてしょうがないのだが。ホテルのプロジェクトが無かったら飛びついたお誘いだ。大人しく家で絵付けするためのデザインなど考えたり 今夢中で読んでいるシモンヴェィユの本を続行することにした。天災とも言うべき雪は何故だか人々を現実世界から逃避させる力がある。自然の前に人間は大人しくやれる事だけ 見つめその上、心が穏やかである。それが出来る自分の環境に感謝する。

オイルヒーター


 氷点下の寒い月曜日の朝。外は雪がとけないまま残っている。家の中は思いきって暖房をセットしたから嘘の様に暖かい。水道管のためとはいえ、ひじょうに贅沢な気分である。たかだか華氏の50度にセットしたぐらいで大袈裟と思われるかもしれないが。日頃モンタナは寒い朝は 唯一暖かいオイルヒータの上に しがみついているのだが 今朝は私の思いっきりのよさに驚いたのか所在なさげに歩き回り 挙げ句の果てはスイッチの入ってない冷たいヒーターの上でいつものポーズ。

2008年12月14日日曜日


 朝起きたら雪景色。モンタナのキャットフードが残り少ない事に気が付き 慌てて雪の中買いに出かける。いつもと違って歩いている人が多い。犬が嬉しそうに走り回り、道行く人々の顔が何故だか楽しそうである。世の中の不景気に沈みがちな日常に少し変化をもたらした雪。悪くないなーと思いつつ歩いていると、私の名前が叫ばれているのに気が付く。5年も会ってない友人にバッタリ出会う。なんとジャッキーは海外での仕事を終えて 御近所に越してきたらしい。雪がもたらした再会。エイズの人たちのために働いているらしい。来年、二月のファンドレーズのオークションのために私の作品を寄付する事を約束して別れる。キャトフードを求めての帰り道 まり子さんより電話 寒くなるから眠る前には必ずお風呂場と台所の流しの下のドアーを開けておきなさいと。暖房を入れない事を知っている彼女からのありがたい忠告。家自体が寒いから水道管が破裂する可能性があるらしい。明日から相当冷え込みマイナス4ー5度が予測されている。水道管の破裂は困るから華氏50度(10℃)に暖房をセットすることにする。

2008年12月11日木曜日

バスでの工房通い三日め

 バスでの工房通い三日目。さすがに効率の良い乗り換えが把握出来てきて35分で通える事を確認した。明日から寒気団がポートランドへやってくるようだが、こういう時こそ公共のバスは助かる。時間に余裕を持たせてと考えている。子供の成長に伴って 母親として受け入れられない息子のミステークの対処の仕方について一日中考えていた。大学を卒業し中途半端な状況にいる彼の状況も理解出来るのだが 親としては一気に全てをハンドルしてほしいのが先に立ち 過剰の期待をする傾向があるようだ。母親と息子という距離は近すぎ 余計な詮索をおたがいにしてしまう。学生時代と社会人としての区別は もしかしたら簡単なようで実際にはむつかしいことなのかもしれない。お互いに立場の把握というのができかねるようだ。距離を持って接触しようと話しあった。昔、息子のカウンセラーからもう充分彼に、あなたの思いも考え方もインプットされているよ、出来る事は彼を信じる事と言われた。 バスの中でそんな事を考えた。 

2008年12月9日火曜日

カートヴォネガットと大江健三郎

 どこかで読んで私の頭の中に住みついているフレーズ
 絵というのは30cmー40cmほどの画面をつくりだす。
  ここには無秩序のあるいは秩序以前の混乱は無い。形がある=絵
 文学も現実世界と我々の生の混乱した暗い 混沌に対して秩序をあたえる。
  かたちをあたえる。ただ漠然とした不安をつきつめていくと 
  そこにはかたちがあらわれる。
  そのかたちに秩序を与えたとき安らぎを感じる=MAKE  DECISION 

Bus pass for December



 友人より誕生日のプレゼントにと12月のバスパスをいただく。さっそく昨日から使いはじめた。今月は車の運転はしないつもりだ。粘土を購入する時はしかたがないが。予定をバスの時刻表を見ながらたてる。例年だと冬のセールの後は 半冬眠状態に入るのだが 今年は工房に通う。それにあたってバスの中での読書用に二冊の本を用意した。シモーヌ ヴェィユの本は息子からのプレゼント。かなり長期間さがしつづけていた本で 息子がユージンで見つけて購入してくれた。本はしばらくお休みと思っていたが バスでの工房通いだから 丁度よいとひとりで納得してにやけている。 

2008年12月7日日曜日

studio sale

                ゾーラとエリック

 三日間にわたる工房でのホリーデーセール 大盛況の中終了した。お天気にも恵まれ沢山の方々に会う事が出来た。友人の愛娘ゾーラは昨年のセールの時はまだお腹の中だったのにもう9か月だそうだ。もう少ししたら歩き出すのだろう。毎年の事ながらいろんな人たちからのサポートに心から感謝する。好きな事をやりつづけられるのは本当に皆のおかげである。

2008年12月3日水曜日

誕生日の薔薇


 工房の掃除終了する。ワインも届いた。後は値段を付ける事とディスプレイのみ。息子もユージンから仕事を休んでかけつけてくれる。これでお客さまがそろえば言う事無しだ。友人が誕生日のお祝いにと薔薇の花束を持ってきてくれる。妹から届いた美味しいコーヒーを入れて一息。

2008年12月2日火曜日

セールまで三日


 工房でのセールまで後三日。工房の掃除や準備に追われている。なくしたと思っていた眼鏡、見つかる。一つは銀行に忘れていたらしく きょう銀行で受け取りもう一つは車の床に落ちているのを発見。なんだかほっとする。明日の誕生日を前に友人にお昼をごちそうになる。パーティ用のワイン二ケースが明日届く。毎年のことながらありがたいことだ。

2008年11月28日金曜日

セールの準備

 工房での一年に一回のセールもなんと今年で13回目を迎える。今年は世相が安定せず景気も良くない事もあり どのくらいの方々が参加して下さるか心配だが、例年同様300通の招待状も発送した。ありがたい事に 初日に来れない方達より連絡があり 来週はじめの予約が数件はいった。部屋を暖かくするために 釉薬がけをぎりぎりまで延ばしていたが この週末には仕上げなくては成らないようだ。デパートやモールの売り上げが心配される中 陶芸仲間達もかなり心配しているようだが こういう時こそ手作り良さを理解してもらえると信じている。予定より早めに絵付けが終了したので 明日より工房の掃除にとりかかる。
  

2008年11月26日水曜日

Catch up

 明日のサンクスギビング前に どうにか全てのホリデイセール用の作品のめどがついた。画廊や店舗への搬入も終了。後は工房の掃除とセールの招待状を発送するのみとなった。例年より順調だ。これで本格的にホテルプロジェクトに取り組める。

2008年11月22日土曜日

吉備津神社

 倉敷の妹から届いた冬間近の吉備津神社。日本の社は神々しく気持ちがひきしまる気がする。銀杏が黄金になり 寒い冬の到来を思わせる。ポートランドは例年より暖かい。真冬でも暖房を入れない私の身体が寒さを感じないのかもしれないが。モンタナはすっかり冬支度ができたようだ。夏に比べると毛がふさふさとして見える。

2008年11月21日金曜日

かんちがい

 昨日工房からの帰り道 およそ17の信号を通過するのだが 何と全ての信号が青で一度も止まる事なく 家まで帰り着いた。何故だか気分が良かった。ところが今日は何を勘違いしたか、知人との待ち合わせを一日まちがえて 一時間もそれに気づかず どうしたのだろうなどといらぬ心配をしてしまった。それといつの間にか二組の眼鏡の行方が分からない。これは注意信号だと気分をひきしめなければと反省する。

2008年11月19日水曜日

アジャストメント

 朝起きたらユージンまで行こうと思っていたのだが どうも気分がすぐれず中止。ガイドの仕事で 二日間行けずにいた工房へ昼過ぎから出向く。どうもアジャスメントがうまく出来ず ノロノロとしてしまう。じっと椅子に座り宙をにらんむこと20分あまり。やっと絵筆が握れた。こういう時こそ気分転換が必要だと切実に思ってしまう。

2008年11月16日日曜日

ホテルプロジェクト開始

 ホリデーセール用のめどがついたので ホテルプロジェクトを開始する。取り敢えず20個のベースを轆轤をひいて作る。高さが結構あるので(50cm弱)一気にひけない。2つのセクションに分けて合わせるという作業をする。粘土に細かい砂が入っているのであっという間に爪がすり減っていく。ある程度乾燥させて表面を整える。これを80個あまり作る予定。オーダーは60個だが思いがけない事故を考えて80個ぐらいは必要だろうと思う。一日中腰を曲げての作業で家に帰り浴槽にお湯をため 身体を伸ばすと生き返る。

ソーラシステム

               フリモント橋が見える。

 工房のある建物がソーラーシステムに変わるにあたって 連日屋根の上で工事が進んでいる。 私の部屋のちょうど上辺りを 歩き回る音や装置を設置する物音で頭の上がにぎやかでいきなりの大きな音にピックとして筆を落としたりしている。

2008年11月13日木曜日

ひさしぶりの太陽

 ずっと雨で気分的にも滅入りがちだったが ひさしぶりの太陽。工房へ行く前に家中の窓を全開にして空気の入れ替えをする。画廊へ搬入する日がせまってきた。やってもやっても次々に 終わらせなければいけない物が 積もりに積もって叫び出したいこの頃である。ホテルのプロジェクトも軌道にのせねば成らず もう一組 手がほしい気分だ。もしくは一日が30時間あったら良いなとブツブツ言いながら工房にこもる毎日、今日は一日中 浅川マキの夜が明けたらを歌いながら仕事をした。夜が明けたらこの工房ともお別れよ 一番早い汽車に乗って本屋に行くなどという替え歌を半分やけっぱちで歌ってしまった。ホリデー用は85%終了。後15%はこの週末で何とか終わらせたいと考えている。

2008年11月6日木曜日

絵付け進行中


 外は雨模様。一日中 工房で絵付けに精出す。読書も漢字パズルもしばらくお休み。

11/06
















 朝コーヒーを入れるために お湯をわかし、服を着替えるためにベッドルームへ行ったすきに モンタナは暖をとるべく やかんのそばに座り込む。ゆげが出ているそばで眼をほそめている。

2008年11月4日火曜日

次期大統領決定

 圧倒的なオバマ候補の勝利が8時過ぎに決定。昨夜はなかなか眠れず 随分遅くまで起きていた。空港での仕事の後 工房へ出かけるのを中止して家に戻ってきた。開票状況をテレビとコンピューターで確認しつつ時間を過ごした。途中ユージンの息子からも電話がある。新しい時代の到来。やっと世代交代が可能になった気がする。新しい風であってほしいと心から思う。

2008年11月3日月曜日

大統領選挙

 いよいよ明日は大統領選挙の開票日。なんだか落ち着かない。きっとアメリカ中がこういう気分なのだろうなと思う。工房から戻ってから何も手につかず 眼につく所をゴシゴシ磨いてみたり タンスの中を整理したり とにかく落ち着かない。

 雨が一日中ふって空もどんより。昨日素焼きをしたので 工房は暖かいというよりむっとする暑さ。窓を全開して熱気を外に出す。絵付けのために椅子にずっと座っていると いろんな事を思い出す。枯れ葉のじゅうたんみたいな道を歩くとふわふわするなあーと唐突に考えたり、大好きな人と歩いた 桜の花びらがずっと敷きつめられた通りとかの光景が 頭の中を駆け抜け なかなか集中できず困った。随分昔の事なのに。気がついたら やたらと優しい色合いばかりの下絵の具を使っている。外は雨なのに私の頭の中は春 いったいどうなっているのだろうか。

2008年11月2日日曜日

Oparah's book club

A Million Little Pieces

 昨日 空港の仕事の待ち時間に読みはじめた。しばらく前にOprahのトークショウで紹介されていた記憶がある。その後内容が事実と違うと話題になっていた。事実はどうあれかなりのインパクトのある本で あっという間に読了。

2008年10月31日金曜日

Northcoast Seeds building open house

ncs.jpg
 11月1日 5pmー9pm 工房のある建物が オープンハウス 
絵付けをやっている時間なので 参加する事になると思う。例年どちらかというとスタジオスペースを探している芸術家風の人が多い。

妹の猫3

 ハロウィーンにぴったりの 妹が餌をあげている黒猫、名前はユメ。小猫のキノシタハルオと吉備のサバトラが餌を食べにくる前からの古参猫。野良猫たちの世話を続けている妹の話によると 世代交代というのが自然に行なわれるそうだ。姿が見えないなーと思っていると次の猫達が登場するとか。

工房周辺

 散歩の途中で見つけた 貨物カーゴの落書きと巨大さいろ。工房の近くには 貨物列車の操車場がある。時おり眼を引くグラァフィティに遭遇する。かなりの時間をかけたのだろうか構図や色使いには学ぶべき物があるなーと思う。落書き自体はいけないことなのだろうが。 

2008年10月30日木曜日

紅葉

 工房で仕事の合間にお散歩。すっかり紅葉した木々が目の保養になる。散歩しながら20代のころ 働いていた新聞社の友人たちと 飛騨高山へ旅行した事を思い出す。
 住まいのあるセルウッドの通りも紅葉と落ち葉で秋の様相。

2008年10月28日火曜日

絵付け開始


 絵付けを開始した。まずは小さい物からはじめた。 数えてみたところ160くらいありそのうちの半分ほど裏側の部分終了。大きくても小さくてもたいして変わりなく 結構時間がかかる。昨日 一昨日とお天気がよく温度が上昇したので 作品の乾燥が早く 焦りぎみの私にはありがたい。11月の二週目ぐらいまでに ホリデーセール用は仕上げてしまいたいと考えている。

2008年10月26日日曜日

妹の猫2

 夏に会った 妹のうちの台所の外に 食べ物を求めてやってくる猫。名前は吉備のさば虎と命名。略してサバと呼ばれている。手足の大きさから推測すると かなり成長したら大きくなるのでは。

2008年10月25日土曜日

モンタナ

 モンタナの姿が見えない。息子の部屋の椅子の上で眠っているとばかり思っていた。水をとりに台所に行くと なんと彼女はやかんにぴったり身体をよせて座り込んでいる。お茶を飲むためにお湯を沸かしたのは30分前ぐらいだった。その余熱がまだやかんに残っているらしく そのぬくもりで暖をとっているらしい。朝夕気温が下がる様になってきた。暖房を絶対入れぬと決め込んでいる私に見せつける様な姿に すこしだけ同情してしまった。

2008年10月24日金曜日

途中経過

        空港の仕事の後 工房にたちより三時間程制作。



        絵付けの準備の出来た素焼き。ホリデイーセール用
 

2008年10月23日木曜日

集中

 昨日、一昨日と二日間 ワイナリーツアーの仕事が急に入り 今日は予定していた作業の遅れを取り戻すべく終日、工房で奮闘する。一気にやろうとすると思いがけない失敗をしてしまう。素焼きの皿を5枚程割ってしまう。手から滑り落ちる様に床に落ちた時、ついつい使っては成らぬ言葉が飛び出してしまう。気分転換に外へ散歩に出かけた。その後は集中出来た。美術学校時代の教授のレクチャーへ行くをやめて予定をどうにか終わらせた。お風呂にゆっくり入ろう。

2008年10月20日月曜日

Invoice

 午前中は Invoice /Artist agreement製作に時間を費やしてしまった。今まではタイル会社とかの仕事は 自分で金銭的な取り引きをしなくても 専門の人たちがやってくれた。今回の仕事は大きなホテルチェーンという事もあり 自分の作品のデザインのイメージや写真を 営利を目的とした物に 無断で使われないように守らなければいけないので 昔、授業で使ったプリント類やノートをひっぱり出してどうにか作り上げた。出来上がった物を仲介のインテリアデザイナーに送り そこからホテル担当者に送られ あっという間にプロセス終了というメールが届いた。インターネットというのは 凄いなーと今さらの様に感動してしまった。

2008年10月18日土曜日

反省

 しばらく読書はだめと自分に言い聞かせていたにも関わらず 下の4冊の本を仕事の合間に読了。読む暇などないと知りつつ ついつい手が伸びる。車のトランクまで夜中に本を取りに行く自分にあきれる。 


創作

 10月もあっという間に中旬をむかえ 朝夕ジャケット無しでは肌寒い季節の到来。工房に行ける日が限られて少し焦りぎみである。9月の終わりに話が持ち上がった 来年4月にオープンするホテルに60点の作品を搬入する事が決定し 本腰を入れて取りかからなければ成らない。陶芸家冥利につきるお話で 不安定なアメリカの経済状態のなかで 本当にありがたい事だと思う。明日から5日間程連続で工房にこもる事が出来る。爆発寸前の状態にある創作意欲を解放できそうだ。ホリデイシーズン用の作品はあらかた素焼きが出来ているので一気に絵付けに入る事が出来そう。留守がちの私からモンタナは離れようとせず 私の後をついて回る。彼女の大好きなタピオカプディングでご機嫌とりをしている。

2008年10月9日木曜日

パンプキン

 息子が6歳の頃、パンプキンの重さを当てる催しに遭遇した事がある。ものすごくおおきな物で 200ポンド 100キロ以上あるパンプキンで正確な重さは覚えてないが偶然にも おお当たりし50ドルものストアークレジットをもらった。ハロゥィーンが近くなると あちこちで売り出され 子供達の楽しそうな顔を見かける。安定しないストレスばかりがたまる 日常で子供の笑顔ほどほっとさせるものはないなーと しみじみと思う。

2008年10月8日水曜日

創作活動

 工房での創作活動が 軌道にのりはじめた。ホリデイシーズンを前に山の様な仕事をこなさなくてはいけない。急に寒くなり水を使うことが億劫だが そうも言っておられず粘土と取り組む。いつのまにか 考えずとも作るべき物が分かる様になってきている。これも年数を重ねてきた成果なのだろう。帰りの遅い私にモンタナがやたらとじゃれてくる。友人のJanも金曜日からシアトルでのショーに参加するらしく製作に追われているようだ。陶芸仲間たちも悲鳴を上げながら活動しているらしくここの所 音沙汰なし。これが一段落したら おおきな注文もこなさなくてはいけないので 取り敢えず読みたい本を目に付かぬ所においた。 

2008年10月5日日曜日

ポートランドマラソン

 インターステートアベニュウはポートランドマラソンの参加者がゴールへ向かう道筋にあり 私の工房の丁度入り口あたりに位置している関係で 道路が閉鎖されているので 午後より工房に出かける。もう12時を回っているのにまだ かなりの人々を小雨の中見かける。随分疲れた顔をしている人や オシャベリしながら歩いているグループとかそれでも晴れやかな顔だ。来年で38回目をむかえる。いつか私の兄にも参加してほしいと思っていたが、スキーでアキレスけんをきってから それもかなわないらしい。私も暇をみつけては 走る様にしているがマラソンまではいかない。ひさしぶりに轆轤をひき30点ほど作ってきた。火曜日には削れるのではと思う。ほどよい疲労感に納得のいく一日となった。

2008年10月3日金曜日

副大統領候補討論会

 討論会から一夜開けて 民主党バイデン氏が共和党のぺイリン氏を制し 緊急世論調査によると46%の人が勝者と答えているそうだ。国民の目がペイリン氏がとんちんかんな受け答えをするのではないかと注目されていた。予想を反して両者ともそれぞれの役割を果たしたというところか。来週行なわれる大統領候補の討論会まで まだどちらに投票すると決めていない国民は待とうという事なのだろう。共和党のマケイン氏ミシガン州から撤退したとか。まだまだ油断の出来ない一か月になりそうだ。先月曜日に却下されたベイルアウトプランが新たに審議されている。案件が通ったところで 一時しのぎで根本的には何も変わらない様な気がするのは 皆同じだろう。ぎりぎりの所で生活している私にとってこれ以上生活を変える余地などない。金銭的な報酬より自分の手を使い創造し霞を食べながらでも 喜びを感じれる陶芸という道を持ち得た事に感謝する。ナナオのこれでじゅうぶんを胸に工房に出かけよう。足に土 手に斧 目に花
耳に鳥 鼻に茸 口に微笑み 胸に歌 肌に汗 心に風
 

2008年10月2日木曜日

お休み

 山積みの机の上の書類や資料の整理をする。時間を気にせずのんびりする。工房にも出かけず次ぎなるプロジェクトの構想と予定表をつくり あっという間に夕方になる。副大統領のディベートが始まるのでブログのかき込み取り敢えずここまで。

2008年10月1日水曜日

パイクプレイスマーケット



 
















 シアトルの公営市場パイクスプレイスマーケットで見かけた 落花生と色鮮やかなチリのリース。90年以上の歴史を持つ市場は 観光名所であるとともにこの街の台所的な存在である。野菜や果物そして新鮮な魚など何でも手に入る。近くにはあのスターバックス一号店がある。300店舗が迷路の様に所狭しと並ぶ。魚屋では大きな魚を空中に飛ばすのが見られる。3万6000平方メートルの敷地内には地元アーティストの作品も並んでいる。活気に溢れている。

スノコルミ滝


 ノースベンドにあるこの滝は テレビ番組ツィンピークスの舞台にもなった。ナイアガラの滝を30メートルも上回る、高さ81メートル。展望台から見下ろす景色も迫力満点。10分程トレイルをくだり 下から見上げる光景も圧巻だ。霧の中生徒達とオシャベリしながらトレイルを下り良い汗をかく。

シアトル


 修学旅行のお仕事でシアトルへ。エリオット湾をはさんでのシアトルダウンタウン、お天気もよく素晴らしい眺めだった。スペースニードルも見える。アルカイビーチより撮影。1851年に白人入植者が初めて足を踏み入れた土地。5ー9月の間はこの公園はダウンタウンとウエストシアトルを結ぶウォータータクシーの発着所にもなる。