2008年5月31日土曜日

All God's children

 
 ポートランドのダウンタウンを中心にいくつかのストリートファミリーが存在するらしい。パンハンドリングと呼ぶ物乞いを 収入源とし年間10万ドルも稼ぎ出すグループもあるらしい。この本に登場する若者の像はProduct Cover かなり衝撃的である。路上で生活することはかなりの危険を伴う、一人より群れをなした方が安全だ。そういう所から家族構成同様の形態が生まれる。父親代わりがおり 母親の様な存在もあり それぞれのルールをもつ。ルール違反に対しては厳しい罰があり 度を超した罰が死に至らしめる事もある。青年期における葛藤は人それぞれ違うが まだ成長過程にある若者達が 大人の都合や家庭の崩壊などで 不安定な状況に置かれるとしたら。愛情を語ることはたやすくても 根本にある問題をつきとめるのは むずかしい。みんな同じ様にして生まれてきたはずなのに。




 

2008年5月30日金曜日

Rose Garden。


 今年はバラの咲きが遅いようだ。今日は久しぶりのお天気 バラ園にお客さまをご案内した。それでもこんなに奇麗なバラを発見。
 ワシントンパークのインターナショナル ローズ テスト ガアーデンは2006年にバラ協会世界連盟より優秀ガーデン賞をおくられた。面積は 約5508坪あり 現在557種6847本のばらが5月下旬から9月まで咲く。剪定は11月の下旬 手首の長さ(腕を横につけて立った時の)までカット。2月の剪定は4ー5日かけて約45ー60cmにカットするそうだ。枯れた花を切りおとす作業 デッドヘッデイングをこまめにやることで ここのバラは夏中そして秋まで咲きつづける。

2008年5月29日木曜日

Vista House


 コロンビア渓谷 氷河と火山活動により渓谷ができたといわれている。コロンビア川はカナダのロッキー山脈より全長2000kmあり太平洋に注がれている。 

2008年5月28日水曜日

晴のち曇のちときどき雨


  メモリアルデーが終わり夏の到来のはずだが あいにくの雨模様 

2008年5月27日火曜日

Back to zero

 工房に戻り 製作に明け暮れている。陶器市を終えてしばらくの間 絵筆や粘土を見るのがうんざりする様な気がした。大きなイベントのあとは空虚感が先立ち何事も手に付かない。長年の経験より そういう時はひたすら本を読み 生きる事について思索しエネルギーの補充を行う。そして行くつく所は好きな事をやり続けられる事への感謝の気持ち。
 
 宮沢賢治の春と修羅を読み返した。くらい世界 いつか来るだろう明るい世界を待つしかもお互いが相犯さない理想の世界 はてしなく遠い。夜どうし赤い眼をして泣いている一羽のさぎは宮沢賢治そのものなのだろう。
 
 夜の湿気が風とさびしくいりまじり
 杉ややなぎの林はくろく
 空には暗い業の花びらがいっぱいで
 わたくしは神々の名を録したことから
 はげしく寒くふるへている
 ああたれか来てわたくしに言へ
 「億の巨匠が並んでうまれ
 しかも互いに相犯さない
 明るい世界はかならず来る」と
 ....遠くでさぎがないている
     夜どほし赤い眼を燃やして
     つめたい沼に立ち通すのか....
 
 

2008年5月21日水曜日

西田幾多郎の生涯

 哲学を勉強している息子が京都哲学に関心を持っていることから 私までが影響を受け昔読んだ本を持ち出し読みふける.西田幾多郎が自分の生涯を振り返って 私の生涯はきわめて簡単なものであった。その前半は黒板を前にして坐した。その後半は黒板を後にして立った。黒板に向かって一回転をなしたといえば、私の伝記は尽きるのである。と言った。我が息子ながら彼の勉強ぶりや 日常生活を観察するにそういう人生を過ごすのだろうかとふと思う。
 母親というのは不思議なもので 自分の子供の成長過程を目のあたりにするのにもかかわらず大丈夫なんだろうかと不安になる。彼がウォールデンを読みふっけっている時は もしかしたらどこぞの森へ深く入り込み 社会生活からドッロプアウトするのではないかと思い、アイルランドの作家に夢中になっている頃は 過激な方向に進むのではないかと心配した。私の血族は何故だか黒板を後にした仕事をする割合いが多いので 教師、これに関しては何の不安もない。ただ一人ぐらい金儲けの出来る人が現れてもいいのではと 期待しているのだがどうも実現の可能性からは遠いというのが家族一致した意見のようだ。

2008年5月20日火曜日

オバマ議員54%で オレゴン州勝利

 オレゴンの予備選挙 オバマ議員54%でビクトリー。クリントン議員ケンタッキーで勝利したものの、オバマ氏予備選でえられる一般代議員の過半数を確保した。民主党指名候補にリーチをかけた。指名に必要な議員数に50人少ない。クリントン氏6月の最後の予備選まで 全力をつくすそうだ。

2008年5月19日月曜日

行列 5月18日

             写真提供 by Jan Christine
 オレゴンの予備選挙を前に  ポートランドにやってきたオバマ議員を見ようと集まった人人。会場のウォーター フロントパークへの行列。72000人が集まる。行列はサウスパーク地区まで続いている。20日予備選挙の結果が待ち遠しい。

我が家の箱入り娘














 

2008年5月16日金曜日

ヒート ウエーブ。

 いきなりの暑さに 猫の後を追いかけて 涼しい所を探して 座り込む。
猫は毛皮が脱げないから 暑さにため息をつきながら 恨めしそうな顔をして私をみる。霧ふきで毛皮を濡らしてやると うれしそうだ。今日はついに華氏92度。摂氏に直すと31度。

2008年5月14日水曜日

明和電機の活動

 私もサバオの携帯ストラップと Nakiの”金魚のフン”が欲しいと思う。この作品は2006年7月に販売され 8万円と言う値段がついていた。服用し排泄物から取り出す事で肉体と精神の問題を考えるための体内ピアス。18金 Anatural health meter in tablet form made of 18k gold which you take internally and examine the results externally.コンセプトアートの極致。明和電機 http://www.maywadenki.com

ラウシェンバーグ82歳で死去

(FILES) People look at "Pantomime" (L) a piece by ...

 ロバート ラウシェンバーグは50年代のニューヨークの主流であった フォーマリズムに真っ向から対立する衝撃的な作風で知られている.理想ではなく実生活のリアリティーをアートに取り込もうとした.表面的なものに 生活用品等 家具とか立体的なものを組み合わせた。それまでの絵画の概念を超えたといっていいだろう。彼の作品の中に物語を見る。  


2008年5月13日火曜日

今 若者に うける 蟹工船

写真
 
 昭和初期のプロレタリア文学 小林多喜二の 蟹工船が若者に人気を呼び売れ行きが好調だそうだ。作者没後75年たった今でも 共感できるものがあるのだろう。労働者が結束して 中間搾取する蟹缶工場のオーナーと戦う。国家が助けてくれると思ったら国家権力は労働者の味方でなく 資本家側の味方だった。絶望のなかで労働者が再び結束していく。2008年の現在 若者達にこの本が支持されるという事の意味を考える。いまだに 上の層だけが豊かになり 苦しい生活を送る人々がこれでは いけないと考えはじめているのであろうか。     
 

2008年5月10日土曜日

Metasequoia glypstroboides

 ポートランドから南へ車で2時間あまり行くとユージン。University of Oregon の学内を息子と散歩中に 彼がこれはすごい木だと 案内してくれた。1994年に オーストラリアのシドニーで発見された 一億年以上の間絶滅したと思われていた松。恐竜の時代に生息していたと 幼い頃 恐竜博士だった息子が自慢げに教えてくれた。それより50年ほど前、中国四川省で同じ松が見つかっており それから株分けされて植えられたそうだ。興味のある方は ご案内しますよ。(笑)従って 今回は松の写真でなくプラックのみ公開。

 

2008年5月7日水曜日

晴読雨読

 晴れても 雨が降っても とにかく本を読んでいる毎日で あいまに やるべきことちょこちょことやってます。ゲリー スナイダーの詩集 亀の島を再読したせいで 屋久島に移住してその生涯をおえた 山尾三省さんのことや 鹿児島出身の詩人 ナナオサカキ氏の事とか久しぶりに考えた。ビートジェネレーション、アレン ギンズバーグやケルアックもそうだが スワノセ第四世界というフィルムの事を思い出した。トカラ列島のスワノセに新しい世界を創るという構想。上野圭一の監督作品残念ながら見る機会がないうちにアメリカに来てしまった。屋久島の杉が枯れはじめている記事を最近読んだ.人間の都合にあわせて大自然や 地球の均衡が乱れはじめている今、ナナオサカキの作品 ”これで十分” が心に響く。
足に土 手に斧 目に花 耳に鳥 鼻に茸 
口にほほえみ 胸に歌 肌に汗 心に風 
明日は晴れた日に耕すべく 工房に仕事に出かけるぞ。 

2008年5月5日月曜日

妹。

 3つ違いの妹なのに 私より小学生のころから 背は高いし 彼女より私のほうが先にピアノ習いはじめたのに 私が砂場で造形に夢中になり お稽古をさぼっているうちに ずっとうまくなって それをお仕事にしたし とにかく優しい いろんな辛い思いもしたのに すんなり ほわっとしてて お姑さんとも 音楽や文学の話できる環境をつくった。しかもポルトガル語なんかも話して。彼女ほど年を重ねていくにつれ奇麗になっていく人を他に知らない。 

The time traveler's wife

The Time Traveler's Wife (Harvest Book)


 陶芸家の友人ご推薦の本を2日かかって読み終えた。いい天気だったので近所のカフェの外のテーブルでおいしいコーヒーを飲みながら最高の休日。又明日から工房に戻り次の製作にかかることができそう。悲しい本を終えたばかりだったので この本は時を超えてつながる愛の形に、メビウスの環、現在と過去を行き来しつつ 読み出したらとまらない。そうやって私の時間はどんどん過ぎていった。映画化されるようだけど私はいつも読む方を好んでしまう。

2008年5月3日土曜日

HAPPINESS ONLY REAL WHEN SHARED。




アラスカの大自然の中でただ一人死んでいったクリスの所持品の中の書き付けの一部 HAPPINESS ONLY REAL WHEN SHARED 森の中で 心の奥底からそう思ったのだろう。幸福と言うものは人と分け合うからこそ幸福なのだろうと私も思う。
And so it turned out that only a life similar to the life of those around us ,merging with it without a ripple, is genuine life, and that an unshared happiness is not happiness........

2008年5月2日金曜日

モンタナ


 どうしてどこにも行かないのか?と言う顔をしてモンタナが家の中を歩きまわる。彼女の体内時計が少し狂い出しているのだろう。いつもなら 私が家を出る頃 二度寝の態勢に入っていたのだが、ゆくっりと コーヒーなど飲んだり挙げ句の果ては音楽なんて聞きはじめたり 出かける様子のない 最近の私に 文句ありげだ。自分がのびのびと 身体をのばすべき 場所には本を読んでいる私。ちょっと立ち上がったすきに 彼女が座り込みいつ出かけるのかという眼。仕方ないから工房に掃除や画廊に届ける準備に4時間ほど行ってきた。

2008年5月1日木曜日

お散歩















 余裕ができたのか 今まで眼にもとめなかった街角の花壇とか レールのあいだの草とか
お散歩の途中に気がつく。猫をお散歩に連れ出す事は可能なのだろうか?明日ペットショップに行ってみようと思う。