10年前ぐらいにサンフランシスコの紀伊国屋で購入した 渋沢龍彦の幻想の彼方を引っぱり出して昨夜から再読し始めた。気がついたら午前3時45分で慌てて眠ろうとしたものの シュルレアリズムの作家達の作品が 目の前にちらつき朝方まで眠れず大変な夜になってしまった。色鉛筆の預言者ゾンネンシュターンの道徳的という形容詞を使っての題名からはじまり 潜在意識に働きかけるかなりエロティックな表現方法と 相反する作品の題名に困惑しつつ 精神が分裂しそうな気分を味わう。
お前たちの中には 円滑の渇望がある。あらゆる円滑はおのれ自身に到達しようとしてよじれ曲がるのだとか
すべての真理は曲がっている、時そのものが円滑...ニーチェのツァラストゥストラの一節とかが頭の中でぐるぐるまわる。表現しようとして 心の内部に入りこんでいくと常にそこには分裂の危機感があるのだろう。軸となるものが絶対的に必要だ。
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