2010年6月5日土曜日

青空

 ひさしぶりの晴天。朝JEANから電話があり ファーマーズマーケットへのお誘い。工房直行のつもりだったが寄り道して、ガーリックスピィアーを求める。美術学校時代の教授一家に遭遇。お遊びの誘惑にめげず工房で夕方まで制作に励む。先日図書館で見つけた大島渚のDVD日本春歌考について一日中考えていた。彼は松竹のヌヴェールヴァーグと呼ばれる事を嫌っていたらしいが、1967年の作品にもかかわらず旧さを感じない。性の歌、春歌は民衆の抑圧された声。当時、学生運動全盛期で、学生運動や革命闘争に参加する事が進歩的で、それ以外はしらけた学生という表現が使われていた記憶がある。そのしらけた学生たちの妄想と社会情勢が映画の中で 歌われる春歌をとおして見事にこちらに伝わって来る。若き吉田日出子が切々と歌うあたりでは満州の娼婦たちの強さにあっとうされる。あけらっかんとした明るさを感じ不思議な開放感をあじあう。やはり名作中の名作だ。無理心中日本の夏帰って来たヨッパライも見たが日本春歌孝が輝きの一位。

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