2010年1月14日木曜日

まどみちおの世界

 妹から送って来た100歳の詩人まどみちおのドキュメンタリーを見る。不覚にも涙でグシャグシャになる。息子も大好きでよく歌っていたぞうさんの作詞者で残念な事に今日の今日まで知らないままで来てしまっていた。100歳になった現在も創作活動を続けていて 次々に新しい発見の毎日を送ってられるようだ。ある中学生の幸せとは何ですかのインタビュウに応えて 自分の現在を肯定的にとらえられる人は幸せだと。その番組の中で紹介されたりんごという詩が強く心にひびく。リンゴをひとつ ここにおくと りんごの この大きさだけで いっぱいだ りんごがひとつここにある ほかには なんにもない ああここで あることと ないことが まぶしいように ぴったりだ 人間が存在する意味をこんなにいともたやすく言葉に出来るとは、哲学者や科学者の出番なしだ。彼の詩集は欲しい本リストの輝きの一番にのせよう。

 

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