2011年5月8日日曜日

母の日

 先日 工房でラジオを聞きながら仕事をしていて耳にした あるアメリカの老人ホームの話。年と共に記億力の低下する父親と住んでいる彼女は 毎朝 辞めてしまった仕事に出かけようとする父親を説得するのに時間を費やしていた。隙を見て出かけてしまい 徘徊という形で保護される父親に胸を痛めていた。ある老人ホームを訪れた時、施設の前にバス停があり ベンチがおいてあるのを目にした。老齢の女性が座ってバスを待っている。介護士がいつの間にか彼女の横に座り一緒にバスを待っているようだ。何時まで待ってもバスが来ないのを不思議に思っていると、施設の係員が バスの来ないバス停だと説明した。そこでも 数おおくの老人達が 仕事に出かけようとする、子ども達が待っている、家に帰るとホームを出てしまい 何のために出かけたのか忘れてしまい迷子になったり 保護されたりする事に胸を痛めていた。そこで思い付いたのが バス停を作る事だったそうだ。出かけようとする人は止めず 服を着がえ、出かける御老人たちを静かに見送る。そしてバス停の前で座って待つ彼等を見守る。横に座り 青空を眺めたりしながら 時間が過ぎるのを待つ。ある程度の時間が経つと納得したかのように 自分達の部屋にもどる。ゆっくりとご老人達と対処しようとした時 穏やかな空気がここの施設に流れる様になったそうだ。こちらの都合にあわせず、ご老人達それぞれに合わせる様に心がけているそうだ。私の母が父に対する態度そのものだなーと思った。好きな様ににやらせてあげているのだ。世の中の全ての母たちに敬意を表する。

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