2011年6月8日水曜日

鴨長明

  息子に刺激されて方丈記を読む。高校時代の古文のクラスじゃ これ味わえないよなーと思った。ぐんぐん胸にせまり うんうんと頷いてしまうのだ。50年が寿命と言われた時代にギリギリまで世が捨てられず、世からはじきだされ、はじめた方丈の草庵の暮らしぶりが出家遁世とは違う、煩悩に充ちた未練たらたらの人間くささで ひしひしとこちらに伝わって来る。仏道修行ではない 追い込まれた場所で 開き直るかの様に心の平安を得たとするならば儲けものだなーと思ってしまった。利得と全く縁のない我が暮らしも悪くはないと 自虐に近い認識をした。若者には悪いが、息子も含めて、君らがこの世界をひしひしと感じるには修行がたりないぞーーーー。

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