大江健三郎の
燃え上がる緑の木 三部作を再読する。いつ読み返しても新鮮だ。今回
一瞬よりはいくらか長く続く間というフレーズが頭にこびり付く。そして中原中也訳によるランボウの永遠という詩を何度も読み返す。
また見つかった
何がだ 永遠
去ってしまった海のことさあ
太陽もろとも去ってしまった
中略
もとより希望があるものか
願ひのすじがあるものか
黙って黙って堪忍して
苦痛なんざあ 覚悟の前
きっと人間は 永遠を考えて苦悩する。それなら 一瞬よりはいくらか長く続く間というようにおき変えてみよう。すっと頭の中のもやが晴れ上がる気がした。
0 件のコメント:
コメントを投稿