2009年2月21日土曜日

心細さに足がすくむ

 2ー3日前の出来事。工房からの帰りが遅くなりバスをおりたころ 外はもう暗くなっていた。4ブロック程歩きながら 何故だか私が幼稚園の頃おそらく6歳になる前に タイムトリップ。幼稚園の帰りに仲の良かった福元順子ちゃんの家に行くことにした。ところがすぐそこだと言ったのに 歩いても歩いても着かない。おそらく1時間以上歩いた。着いて少し経った頃にはもう外は暗くなった。彼女のお母さんは仕事からまだもどってこないし 母に黙って遠くまで来た事が急に不安になり慌てて帰る事にした。初めて来た所だし帰り道も分からない。彼女がまた幼稚園の近くまで一緒にきてくれた。幼稚園から私の家は10分もかからない。泣きたいのを我慢した。子供だったからよく考えなかったが 私はともかく彼女はいくら慣れているとはいえ またひき返すのに1時間以上 あの暗い道を歩いたのだと気がついた時心細さに足がすくむ。彼女はお母さんとの2人暮しで お迎えがあるわけでもなく毎日あの距離を往復し記憶の中の暗い家でお母さんの帰りを待っていたのだと思った時 涙が込み上げた。昔の子供はたくましかった。この暗い世相が気持ちを下降させるが 経験の少ない子供でもあんなに気丈でいられるのだから 泣き言は言うまいと強く自分に言い聞かせる。

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