2008年12月16日火曜日

Faith is the indispensable condition.

 " In the eternal darkness, the crow, unabl to find any food, longed for light, and the earth was illuminated." シモンヴェィユのエセッイのなかにこのような エスキモーの神話がでてくる。本当に願う事はかなえられるという事なのだろう。本当に価値のある人間になるためには学問をする事から あらえる情況の中で注意力が発揮できるようになる。テストの結果や学位ではなく分からない事や知らないものに取り組むことから注意力が養われる。すなわち物の本質を人間の真の苦しみを見分ける事が出来る様になる。本当に価値ある人間の態度というのは 苦しんでいる人に出会った時に, " What are you going through ? "と問いかけられる事なんだと。
 大江健三郎氏の子供 光さんは 障害を持って生まれてきて その頃の事は大江氏の個人的な体験にも書かれているが、もしかしたら視力がないかもしれないと心配されていたそうだ。手伝いに来ていたあのすばらしい大江氏の母親にエスキモーの神話から 名前を付けようと話した所、それではカラスと命名しなさいと 断乎として言った逸話が私は大好きだ。彼女は公民館の図書室の本を 全部読んでしまったと言う息子をつれて 図書室におもむき、本棚から本を取り出し 何ページかを読みそれでは続きは何かと問題を出し、答えられないと あなた何の目的で本を読むのか?暇つぶしか、それとも忘れる能力を訓練しているのか?と聞いたという。私は大江氏が大好きなのだが それ以上に彼の母親はあこがれの人だ。ノーベル賞を貰いストックホルムへ行きますと言う報告に ウプサラの大学には行きますかと聞いたそうだ。ニルス ホーゲルソンの不思議な旅からの 内容を記憶していて50年以上経ったその時も テストしてきたとか。私もそういう母親になりたいと思う。

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