2008年3月2日日曜日

活字中毒

 英語圏に暮らす事30年あまり 日本語圏にある曖昧、黒でもない白でもないものの存在をわすれがちである。”あいまいな日本の私” 大江健三郎の1994年スットクホルムの受賞記念講演をおもいだす。 川端康成の“美しい日本の私”とは 対照的なスピーチで私は圧倒的に 大江氏に賛同するのだけど。 今思えば 高校生の時に出会った彼のヒロシマノートにはじまる 一連の作品に 多大な影響を受けたようだ。私の家にはテレビがなく3人兄妹の私たちがそれぞれ東京、神戸に進学した後やってきた。 したがって我々は読書好き どちらかというと活字中毒の傾向があり山のような本に囲まれる生活にいまだに ときめきを感じてしまう.90歳を越した父のベッドわきには山のような本が未だに積まれている。
  

0 件のコメント: